愛犬が吐いた!|原因と対処法、獣医師に相談すべき症状とは|茨城県つくば市の『さくま動物病院』

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2024/10/28

わんちゃん,スタッフブログ

愛犬が吐いた!|原因と対処法、獣医師に相談すべき症状とは

愛犬が嘔吐したときに、様子を見て良いのか、それともすぐに病院に連れていくべきか悩みますよね。嘔吐後に元気そうな様子を見ると、「きっと大丈夫だろう」という安心感と「もし何か病気が隠れていたらどうしよう」という不安が入り混じり、判断が難しいと感じる飼い主様もいらっしゃることでしょう。

今回は犬に嘔吐が見られたときに考えられる原因や対処法、獣医師に相談すべき症状を解説します。


愛犬が吐いたらまず確認すべきこと

愛犬に嘔吐が見られた場合、まずは嘔吐物の内容をしっかりと確認することが大切です。特に、嘔吐物の色や性状(食べ物なのか、胃液のようなものなのかなど)に注目しましょう。

また、その後の経過も重要であるため、症状が続いていないかを注意深く観察してください。嘔吐した回数や頻度、タイミング(食事後すぐなのか空腹時なのか)、食欲があるのか、さらには下痢など他の症状が起きているのかを確認することが大切です。

嘔吐物の色による原因と対処法

嘔吐の原因は多岐に渡りますが、吐しゃ物の色や性状によりある程度の原因を推察することができます。嘔吐物とは、食べた物が胃や腸で消化されている途中に、嘔吐(おうと)によって排出された汚物を意味します。また、嘔吐物の種類は以下の通りです。


<黄色い嘔吐物>
朝方に黄色い液体を嘔吐した場合、多くは長時間の空腹が原因です。その後、食事をしっかり摂り、嘔吐が続かないようであれば、しばらく様子を見ても問題ないでしょう。ただし、悪心が続き、頻回に嘔吐した結果、嘔吐物が黄色の液体のみになることがあります。このような症状が頻繁に見られる場合は、早めに病院を受診することをお勧めします。

<白い泡状の嘔吐物>
白い泡状のものを嘔吐した場合も、空腹が原因であることがあります。黄色い嘔吐物が胆汁の逆流であるのに対し、白い泡状のものは胃液と唾液が混ざったものです。空腹が続くと胃酸が過剰に分泌され、それが胃壁を刺激して吐いてしまうことがあります。また、軽度の消化不良が原因の場合もあります。この症状が続かない場合は様子を見ても良いですが、頻繁に吐くようであれば、胃酸を抑える薬を使うことが検討されます。

<赤い嘔吐物・黒い嘔吐物>
嘔吐物に血が混ざっている場合や、完全に血液を吐いた場合は、重篤な食道炎や胃炎などの可能性があるため、早急に病院を受診しましょう。また、黒い嘔吐物が見られる場合は、消化液の影響を受けた血液の可能性があるため、同様に獣医師による診察を受けることをお勧めします。

獣医師に相談すべき症状と緊急性の判断

嘔吐した回数が1回のみで、その後も元気で食欲がある場合は、少し様子を見ても良いでしょう。ただし念のため、フードの量を普段の半分程度に減らし、食後に再び吐かないかをよく観察することが大切です。 

一方で、何度も繰り返し嘔吐をする場合や、普段と違って元気がない、食欲がないなどといった様子が見られる場合には、できるだけ早く動物病院に連れていきましょう。

また、水を飲むだけで吐いてしまったり、大量の胃液を吐いたりする場合は、腸閉塞の危険性があるため、早急に動物病院を受診してください。

愛犬の吐き気を和らげる家庭でのケア方法

前述したように、吐いた直後は食べ物や水を与えずにおなかを休ませることが大切です。1〜2時間ほど様子を見て、再度吐く様子がなければ、少量の水を与えてみましょう。問題がないようであれば、ふやかしたフードやウェットフードなど、消化に優しいものを少量与え、徐々に通常の食事に戻していきます。

また、散歩などの活動は最小限に抑え、できるだけ安静に過ごすようにしてください。

まとめ

犬に嘔吐が見られたら、嘔吐物の色や性状、嘔吐後の様子をよく確認し、吐く頻度や食欲の有無を観察することが重要です。一度だけの嘔吐であれば様子を見ても良いですが、繰り返し吐く場合や元気がない場合は、早めに獣医師に相談しましょう。

特に、嘔吐物に血が混ざっている場合や、水を飲んでもすぐに吐いてしまう場合は、速やかに動物病院で診察を受けることが大切です。


茨城県つくば市・牛久市・土浦市を中心に動物診療を行う

さくま動物病院

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